パーソルチャレンジ株式会社、障害のある社員の定着支援システム「bloom(ブルーム)」を開発し自社運用を開始

総合人材サービスのパーソルグループで障害者雇用支援事業を手掛けるパーソルチャレンジ株式会社は、障害のある社員の定着支援のためのシステム「bloom(ブルーム)」を開発し、2022年8月から自社内で運用を開始しました。
システム開発の背景
昨今、法定雇用率の上昇や社会的潮流の変化により企業の障害者雇用が拡大していますが、精神障害者の職場定着率は50%を下回っており、企業は採用後の定着・活躍をどのように実現していくかが課題となっています。
パーソルチャレンジはパーソルグループの特例子会社として700名以上(2022年4月現在)の障害のある社員が働いており、そのうち約7割以上が精神・発達障害のある方々だそうです。パーソルチャレンジでは、「不安が大きくなる」という精神障害の特性に着目した独自のマネジメント手法を開発し、組織として取り組んだ結果、精神障害者の定着率は95%を超えているとのことです。
今後、1,000名を超える障害者の雇用を目指しているパーソルチャレンジは、精神障害をはじめ、多様な特性や能力を持つ障害者社員が安定就業し、活躍できる環境をつくるため、これまで培ったノウハウをもとに、独自の定着支援ツール「bloom(ブルーム)」を開発し、2022年8月より利用を開始したとしています。
定着支援ツール「bloom(ブルーム)」の概要
パーソルチャレンジが開発した定着支援ツール「bloom(ブルーム)」は、サイボウズ株式会社の業務改善プラットフォーム「Kintone(キントーン)」を活用して開発されました。障害者社員の就業定着状況を判断するため「体調管理」「生活習慣」「自己コントロール」「業務状況」などを指標とし、一人ひとりの面談などを通じて確認した数値や情報を一元管理しているそうです。数値は定期的にモニタリングすることで、体調不良などでケアが必要な社員の早期発見や即時対応が可能。また、システム化によって属人化リスクを回避し、支援業務プロセスを標準化できるため、定着支援業務の質の向上を実現できるほか、人員計画策定などの経営判断にも活用することができるとしています。
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◆担当者コメント 「障害者雇用の成功」を目指し、幅広く障害者雇用を支援されている中、パーソルチャレンジ様が培ったノウハウをシステム化されたこと、素晴らしいことと感じております。さらなる障害者雇用の促進に向け、自社内においてもさまざまな工夫を凝らしている姿にいつも刺激を受けております。私たちも同じチームの一員として、今後も伴走させていただきます。(ディレクター:手塚)