株式会社ネクストビートが、家庭での性教育の実施についてアンケート調査。8割の家庭で「実施していない」と回答

子育て情報メディア「KIDSNA(キズナ)」を運営する株式会社ネクストビートが、「子育て世帯の家庭での性教育に関するアンケート調査」を実施しました。実施期間は2020年8月7日~2020年8月14日。今回の調査によって、家庭で性教育を「実施していない」「必要性を感じているが実施していない」と回答した家庭が約8割もいることがわかりました。
8割の家庭が性教育を「実施していない」理由とは
今回実施した「子育て世帯の家庭での性教育に関するアンケート調査」によると、「ご家庭で性教育を実施していますか?」という質問に対し、「実施していない」が40.8%と最多、次いで「必要性は感じているが実施していない」が38.2%という回答結果となりました。全体の約8割が家庭で性教育を実施していないことが分かります。
家庭で性教育を実施していない理由について聞いてみると、「どのように教えたらよいのか分からない」「上手に伝えられる自信がない」「何歳でどの程度の話をすることが妥当なのか判断できない」という回答がありました。他にも、「学校で性教育を受けているため、特別に家庭からの性教育を行なっていない」といった意見も寄せられました。
4歳から性教育を実施している家庭も
性教育を「実施している」家庭は、わずか17.1%にとどまりました。実施している家庭に「何歳から実施していますか?」と聞いたところ、「4歳」と「7~10歳」が最も多く、次いで「2歳」「3歳」となっています。幼児期から性教育を実施している家庭も少なくないと言えるでしょう。
性教育を家庭で実施しようと思った理由やきっかけとしては、「自分の身を守ってほしい」「性被害に遭わないためと、自分や相手を大切にしてもらいらい」という回答が寄せられました。また、「子どもが男性と女性の違いや、母親の妊娠、生理など疑問をもつことが増えてきたため」と、保育園や幼稚園へ通いはじめ異性の友だちができたことが性教育を始めるきっかけになるケースもあるようです。
家庭での性教育の教え方は、「直接の会話を通して行っている」が最多でした。具体的な内容として、「テレビや映画で性的なシーンがあったときに会話をするなど、普段の生活のなかでできることをしている」といった回答がありました。他には、子ども向けの性教育セミナーや教室に参加している、性教育をテーマにした絵本を取り入れている家庭もあるようです。
身近で信頼できる大人から、正しい知識を伝えることが重要
今回の調査により、家庭でどのように性教育を実施するかや、親から子どもへ性にまつわる話をするタイミングについて、悩みを抱える家庭も多いということが分かりました。
警視庁が2020年3月に発表した調査によると、SNSを通じた18歳未満の子どもの正被害者は年々増加傾向にあり、前年比271人増の2,082人で過去最多という結果になりました。新型コロナウイルスの流行による休校期間中に、10代の妊娠相談が急増したという事例もあります。このような性犯罪や性にまつわるトラブルの背景には、日本が「性教育後進国」であることも要因のひとつといえるでしょう。
専門家は「間違った性情報に触れたり、性に対して否定的なイメージがつく前に、身近で信頼できる大人から子どもに正しい知識を伝えることが大切です」と、正しい性教育を幼児期から実施する必要性があると指摘しています。
アンケートの詳細はこちらの記事をご覧ください。
【調査概要】
【調査概要】
調査対象:子育て情報メディア「KIDSNA」のサイト来訪者・SNS閲覧者
調査期間:2020年8月7日~2020年8月14日
調査方法:インターネット調査
有効回答数:76名
担当者コメント 子育て情報メディア「KIDSNA」の運営を通して、「育児や仕事」「子どもの遊びや教育」「健康」など、子育てに関する幅広い情報を発信しているネクストビート様。今回の調査により、子育て世代として取り組むべき課題を知ることができ、大変勉強になりました。ネクストビート様のさらなる事業発展を目指し、今度もチームの一員としてサポートさせていただきます。(ディレクター:佐藤)